ひよこがウチにやってきた(*^_^*)

Cさんのひよこちゃんとの楽しい6年です。

piyo
私が小学校一年生の時、近所の夏祭りでの出来事です。
親戚の家で晩御飯を頂いていたら、そこの隣の家の人が来て「道でひよこを拾ったんだけど飼わない?」というのです。
ひよこなんて初めて見た幼い私は大興奮です。黄色くてふわふわで、手に乗せたらくちばしでツンツンしてきて、一瞬で愛しくてたまらなくなりました。
親戚の家では飼えないというので、両親の許可を得て、私がもらって帰りました。

ぴいぴいないていたのでピピちゃんと名付けて、とりあえずは大きめの段ボールに入れておきました。

でも野良猫が狙ってくると困るので、父は「ちゃんとしたのを作らなきゃいけないな?」といって後日、木と金網で小屋を作ってくれました。
その中に備え付けられた止まり木に立つのが、ピピちゃんは大好きでした。

ピピちゃんはぐんぐん成長して大きくなり、薄黄色だった体は赤茶色になりました。
細かった足もだいぶ動物らしくなっています。
とさかが立派だったのでオスだと思い込んでいたら、ある日卵を産んでみんなをビックリさせました。

生みたてほかほかの卵を毎日小屋に取りに行っては、ピピちゃんに手をつつかれたのもいい思い出です。
ピピちゃんはペットショップの餌も大好きだったけれど、貝殻のかけらやミミズも大好物でした。
小屋から出してあげると大好きな砂浴びをして、暖かいのかそのまま眠ってしまいます。
ある日ピピちゃんを外で遊ばせていると見失ってしまい、「もしかして猫におそわれてしまったかもしれない!」と焦って弟とあちこち探していると、裏の家の庭でのんびり砂浴びしていたのでものすごくホッとしました。
犬ほどわかりやすく懐いたりはしませんでしたが、家族に対しては抱っこさせてくれたり警戒しなかったのでちゃんとわかっていたように思います。
こっこっこっと鳴いて家族の後をついていく可愛い姿が、今でも思い出されます。

そんな楽しい日々をくれたピピちゃんでしたが、私が小学校を卒業する頃、年のせいかだんだん元気が無くなってきました。
みんながピピちゃんの様子を見守れるように、最期の一ヶ月ほどは家の中に移動させて過ごしました。
うちのような、なんの知識もなく初めてにわとりを飼う家に貰われてきて、それでもこんなに長生きしてくれて、今まで元気な姿をたくさん見せてくれてありがとうという気持ちでいっぱいでした。
6年以上一緒に過ごして立派な家族の一員だったので、お別れは寂しく辛いものでした。
ピピちゃんの小屋はその後10年くらいはなんとなく壊すことができなくて、ずっとそのままにしてありました。

大人になってから、縁日のひよこ売りではオスしか売っていないという事を知り、ピピちゃんとの出会いは本当にラッキーな出来事だったんだなと思いました。
メスなのにたまたまひよこ鑑別士のチェックをくぐり抜けて、夏祭りの日になぜか道端にいて、親戚の家にたまたまいた私のところにきてくれたピピちゃん。
それから、小屋の掃除などの世話をして、ひよこからにわとりまで育てる、いう体験をさせてくれた両親にも本当に感謝しています。

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