犬と猫の不思議な関係

犬1匹と猫3匹飼ってるU家の事情

catdog
犬と猫は仲が悪い、と一般に言われています。
それで犬を先に飼っていたので、猫は飼わないつもりでした。しかし、倉庫にネズミがでて、どうやっても対処のしようがなかったため、しょうがなく猫を飼おうということになりました。
たまたま父親が遊び行った先の家に子猫が生まれていて、なんと雄と雌と二匹もらってきたのでした。
それも夜遅くに、予告なしに突然ビニール袋に入れて持って帰ってきたので慌てました。
餌も砂も寝床も準備していませんでした。
とりあえず風呂場の脱衣所に段ボール箱に古着を詰めて寝かせ、翌日揃えました。

猫は普通の日本猫でしたが、メス猫はとってもきれいなかわいい猫で、雄猫は真っ黒でした。雌猫は、人間だったらクレオパトラ並なのではないか?と思うくらいに目の大きなかわいい子でした。
二匹で遊ぶ姿はとってもかわいくて、親子で子猫たちに夢中になりました。
何枚も何枚の写真を撮って飾っていました。

雌猫は私たちが猫を飼った目的をわかっていたのかわかりませんが、少し大きくなると、ネズミを毎晩のようにとってくるようになりました。
最初のうちはとても喜んでいたのですが、毎日毎日、しかも一匹だけではなく、ひどいときは一晩で3匹のネズミを取ってくるのでもう大変でした。
とってくるたびに、何とかしてネズミを取り上げて、猫にネズミを食べさせないようにするのに一苦労しました。
すぐに食べてしまう時もありましたが、なるだけ食べさせないようにと、代わりに刺身をやったり肉をやったりと、眠たい目をこすりながら、大変でした。
そのうち隣近所からもネズミが消えていきました。
しかし、どこにこんなにネズミがいるのか?と思うくらい、すごい数でした。

犬とこの二匹の猫の関係はとてもよく、黒い雄猫はよくイヌに遊んでもらっていました。
犬が子猫を鼻先でコロコロ転がして、黒猫がよくよだれでびちょびちょになっていました。
変化が起きたのは、もう一匹猫を拾ってきたときです。
美猫でかわいい、狩りも上手な雌猫が豹変したのです。
それまでは上品でおとなしい、と思っていたのですが、あとから来た子猫を、まるで獲物を狙うかのように狙いを定めて襲うようになったのです。
襲う、といっても実際に襲うわけではなく、追い掛け回すのです。
子猫は必死で逃げていました。私たちはどうすることもできず、あっけにとられてみていました。
こんな子だったとは知らなかった・・・と思いました。

そこへ、犬が介入するようになりました。雌猫が子猫に狙いを定めると、どこから見ていたのかやってきて、さりげなくすっと間に入るようになりました。
それでもやめずに追いかけていると、犬が雌猫を追い掛け回すようになりました。
今度は犬も本気で追いかけるので、さすがの雌猫も死に物狂いで逃げなければなりません。
そしてそのうち子猫を追い掛け回さなくなりました。

またこの雌猫は、一度近所の犬が離れてやってきて、うちの犬と喧嘩をしたときに、仲裁に入ったことがあります。
私たちにはよくわかりませんが、犬と猫の世界にも不思議な関係があるのだと思いました。

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