モルモット 一覧

意外に懐きます☆ モルモット ☆

モルモットにハマってるFさんのお話です。

molmot
モルモットというと、まだ見たことや飼ったことのない方が多いのではないでしょうか。「モルモットにされる」みたいに良くない表現で使われることも多いので、まさかペットとして飼うとは、と、想像も付かない方もいらっしゃるのかもしれません。
犬などとは違ってぱっと見ると結構無表情ですし、何を考えているのか分からないと思われたり、懐くのかどうか、飼ってカワイイのかどうか、最初は躊躇されるかもしれませんね。
実際、「モルモット飼った♡」と告げたら私の母は第一声「それって飼ってて楽しいの・・・?」と返してきました。
失礼な反応ですけど、それが正直なところかも。

でも最近、ペットショップでも良く見かけるようになり、少しずつ認知度も人気も上がってきているように思います。嬉しい限りです。
せっかくなので、モルモットってどんなペットなのか、ちょっとご紹介します。

まずは、ご安心ください。ちゃんと懐きます。
もちろん、草食動物でどちらかというと臆病な動物ですから、最初はビックリして逃げ回ったりします。
急に掴んだり、乱暴なことをすれば怖がります。
でも、普段から優しくこえかけをしたり、そっと触れるようにして馴らしていけば、普通にスキンシップはできるようになります。

それから、思いの外頭も良いんです。ちょっと見くびっていた自分を反省しました。
たとえば、我が家では冷蔵庫の開け閉めの音を覚えたんです。
いつのころからか、冷蔵庫がばたんと閉まると、即「きゅうきゅうきゅうクルルルルル」と特徴的なカワイイ鳴き声で甘えてくるようになりました。
なぜなら、オヤツのレタス等の葉物野菜をあげるときは、必ず冷蔵庫から取り出していたからです。
「早くちょうだい〜♡」ってねだってくれるのがとても可愛かったです。

もう一つ、驚いたのは、あるときモルモットが病気をしたために、かなり濃密に看病しなければならないことがありました。
餌も食べたがらないため、強制給餌といって栄養価の高いものを注射器のシリンジを使って一日に何度も無理にでも食べさせたり、手足にただれがあったためそれの治療のために毎日消毒などの処置をしたり。

ぐっと掴まれて餌を入れられたり、痛い思いもしたりしたはずで、本人は最初はさぞかし怖かっただろうと思うのです。
でも、そのかいあってか徐々に回復してくるのにあわせて、怖くないのに気づいたのか諦めが付いたのかわかりませんが、処置されるのをあんまり嫌がらなくなりました。
そのうえ、病気する以前よりもずっとスキンシップを求めるようになり、冷蔵庫から出てくるレタスだけではなくて、私がケージ近くをとおりかかるだけで甘えた声で呼び止め、頭をこちらに寄せてきて「撫でて♪」アピールをするようになったんです。

病気をするまえよりもずっと絆が深まったように感じて、飼い主は本当に嬉しかったです。

飼い方としてはうさぎとよく似ています。
餌も、モルモットフードがなければウサギフードのペレットでも良いようです。
それと、乾燥野菜ミックスとか、乾燥牧草キューブとかが美味しいみたいで、すごく喜んでいました。
ただ、モルモットは人間と同様に、体内でビタミンCを作れない数少ない動物なので、食餌からビタミンCが取れるよう工夫してあげる必要があります。
オヤツに、生の野菜をあげていました。
フレッシュフルーツは大量に食べると腸の細菌のバランスを崩すおそれがあるので、たまに、ちょっとだけ。
リンゴとかは喜んでいました。

ケージは、最初はよくある床が金網になったものを使っていたのですが、そのせいで、前述の病気になってしまったんです。
ウサギでも良くあるそうなのですが、掌底炎といって、長年の金網床の暮らしが手のひらとかの関節の負担になってしまって、炎症を起こし、手のひらや足の裏全体が潰瘍化してとてもかわいそうでした。

モルモットは体の割に排泄物の量が多いですので、その対策としての金網床だったのですが、すぐにやめて、衣装ケースにパインチップを厚く敷き詰めて暮らすように変更しました。
すると、手足に対する負担が軽くなるのはもちろんですが、パインチップの感触がふかふかして本人にもとても嬉しかったらしく、表情が楽しそうに変わったんです。
最初からこのようにして飼ってあげればよかったなあ、とすごく思いました。

お掃除は、汚れたパインチップをスコップでごっそり除去して、そこに新しいチップを敷きます。
排雪は、ケース内のだいたい同じ所にしているので、全体を取り替えることはあんまりありません。
以前は、金網の下が引出式で、そこにペットシーツを敷いているだけでだったので、お掃除は以前と比べてすこしだけ大変になりましたが、本人の嬉しそうな様子には替えられません。


生まれ変わりの天使たち 4匹のモルモットとの楽しい毎日

4匹のモルモットを飼っていたIさんのお話

molmot
過去に4匹のモルモットを飼っていたときの話しです。
その子たちは最初から4匹だったわけではありませんでした。
まだ性別の不明な1匹のモルモットをペットショップから買ってきたところ、その子のお腹に赤ちゃんが宿っていて、ある朝突然出産したのです。
妊娠を知らなかった私は突然のことに驚くと同時に深い喜びを感じました。
何故なら、この子を飼う前に4匹のハムスターを相次いで亡くしていたからです。
ペットショップから連れてきた子は、まるでハムスターのシルエットのような模様が背中にあって、それがとても印象でした。
その子が3匹の子を出産して4匹になったとき、私はこの子たちが亡くなったハムスターの生まれ変わりだと思い、手放すことなど考えられず我が家でみんな育てました。

4匹はそれぞれ個性があり、母親モルモットは強くて優しい子でした。
出産前は甘えん坊だったのに、出産直後はゲッソリやつれながらも懸命に子どもたちの世話をしていました。
残念ながら2年半と短命でしたが、短い寿命の中で懸命な姿をたくさん見せてくれたこの子は、私に大切なものをたくさん届けてくれた天使だと思いました。

長女モルモットは控えめで慎重、でも怒らせると一番怖い子でした。
控えめで大人しいこの子は、餌を食べるときも遊ぶときも抱っこされるときも、他の子を優先させてあげるような子でした。
その分、この子が一番長生きしてくれました。
もしかしたら自分はこの中で一番長く生きられることが分かっていたのでしょうか、最後に一匹残ってからはまるで今までを取り戻すかのように、たくさん甘えてくれました。
それでも生まれたときから親兄弟と一緒だったため、一匹残った寂しさというのは人間では埋められないものがありました。
この子の最期は、部屋中に残っている親兄弟の匂いを確認するように歩きまわっているときに、突然パタンと倒れてそのまま息を引き取ったのです。
5年半の命でした。
大病することもなく手を煩わされたこともありませんでした。
最後くらい手をかけさせてもらいたかった思いましたが、この子らしい最期だと思いました。

長男モルモットは唯一のオスということがあり、これ以上飼えない我が家では他の子とケージを離すことにしました。
それが生後一ヶ月のときです。突然ケージを別にされた日の光景は今でも忘れられません。何で自分だけ離されるのか分からず、隣のケージに向かってずっとキーキー鳴いていたのです。
母親モルモットだけは何かを察した表情だったことも忘れられません。
この子は顔にまるで稲光のような模様があったのですが心の優しい大人しい子でした。
デリケートでお腹が弱く、主に世話をしていた私の母が用事で外出しているときなど、よくお腹を壊して、母が帰って抱っこすると治るということがよくありました。
長女モルモットに好意を持っており、必死にアプローチするも全然相手にされなかったときの落胆した姿も忘れられません。
でも決して相手の嫌がることはせず、少し離れた場所からひっそりと長女モルモットを見つめる姿がとても可愛かったです。
よく体調を崩しながらも5年間生きてくれました。

末っ子モルモットは一番の甘えん坊で、私に一番懐いてくれました。
私がいないとダメな子で、よく「ママ(私のこと)がいなくなったらどうするの?」などと言いましたが、本当は私がいないとダメなこの子がとてもいとおしくて仕方ありませんでした。
奔放な性格でもあり、長女モルモットとは対照的でした。
それでもこの子も優しい子でした。
長男モルモットが長女モルモットにアプローチしても相手にされないときなど、まるで慰めるように長男モルモットのケージのところにいき、何かお喋りしてました。
この子はよく夜泣きもしました。夜中にキューキューと鳴いていると自然と私の目が覚めて、落ち着くまで子守歌を歌いながら抱っこしていたことが今でも忘れられません。
この子は3年半の命でした。
この子が生きている間、まだ20代初めの幼い私でも母親らしい気持ちを感じることができました。
病気で亡くなってからしばらくペットロスになりましたが、やはり私を立ち直らせてくれたのもこの子たちの思い出です。
嬉しかった誕生の日からケージを離した日、思いっきり遊ばせた日も病気で苦しんでる姿を見て辛かった日も、どれも私にとってあの子たちとのかけがえのない日です。

4匹のハムスターを亡くして悲しみに暮れていた私に初めて、この世に命が生まれてくる喜びと希望を教えてくれたこの子たちは、私にとって天国からきてくれた天使たちだと思っています。いつまでも自慢の子たちです。