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私の猫のイメージを変えた1匹の猫 アメリカンショートヘアーとの出会い

猫好きのHさんが猫のイメージを変えたアメショとの楽しい日々を語ってくれました。

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もう亡くなってしまったのですが、以前飼ってた猫は猫と思えないほど犬っぽい性格をしていました。
3歳ごろの時に里親として譲ってもらいました。
成猫を引き取るのは初めてだったので少し不安があったのですが、杞憂に終わりました。
引き取った猫はアメリカンショートヘアーという種類の猫で、繁殖用に使われていたのが捨てられてしまい、保護された猫でした。
それまでに猫を飼っていたこともありますが、良くも悪くも猫らしい性格をしていて、気に入らないことがあれば容赦なく引っかかれて腕はいつも傷だらけになっていました。

引き取った猫は最初こそ家具の裏に隠れてしまいなかなか出てきてくれなかったのですが、少しずつ慣れてきて寄ってきてくれるようになりました。
半年も経つと元から家に住んでいたようにすっかり馴染んで、毎日窓辺で気持ちよさそうに日向ぼっこをしていました。
この猫が今まで飼っていた猫と全然違うところは、人間が大好きだということでした。
人を見ると尻尾をピーンと上に伸ばし、ゴロゴロ喉を鳴らしながらすり寄ってくるのです。

猫と言うのは家に入ってきた見知らぬ人に対しては逃げ回るものだと思っていたので、お客が来た時にもゴロゴロいいながらすり寄る姿を見て、その猫をみたお客は「こんななつっこい猫は見たことがない」と口を揃えて言っていました。

また、今までの猫は現金で食べ物が欲しいときはとってもしおらしく愛想を振りまいていたのですが、この猫はただ単に入ってきて、勉強している私の肩に乗っかりそこで落ち着いてしまっていました。
身動きが取れなく重いので大変でしたが、肩の上でゴロゴロ言っている猫を見ると、もう少し乗せておいてやるかという気持ちになるものでした。

それまでに飼っていた猫たちはまだ室内飼育が推奨される前の猫たちだったので外にも散歩に出ていたので、狩りの戦利品(虫など)を誇らしげに見せられて困惑することも多かったのですが、引き取った猫は猫の野生本能というものを無くしてしまったらしく、金魚鉢の中の金魚にも一切手を出すことがありませんでした。

それどころか、中の金魚そっちのけで水だけペロペロと舐めていました。
ハムスターも飼っていたので普段は猫と隔離していましたが、ハムスターを猫に見せても興味を示さず、逃げていってしまうほどでした。
もしも野生に放たれたらエサを取れなくて死んじゃうね、と家族で笑っていたものでした。

動物病院に連れていくと怖がってニャーニャー鳴いていましたが、診察が終わって抱っこをしてあげるとゴロゴロと喉を鳴らし、動物病院の先生からも「病院でゴロゴロ言う猫は珍しいね」と言われました。
晩年になると体のあちこちが悪くなってしまっていたので自宅で皮下輸液をしていたのですが、普通の猫なら暴れて暴れて仕方のないことをニャーニャー鳴きながらも耐えていてくれました。
この猫はどんなに怖くても痛いことをされても決してシャーとかフーッと威嚇したり、引っかいたり噛んだりすることがなかったのです。

元は繁殖用として飼われていて捨てられてしまったので人間に対して不信感を抱いても仕方のないものだと思うのに、人間を嫌うことなく素直に懐いてくれました。

それまでに飼っていた猫たちも猫らしい性格で攻撃的なところがある分、たまにゴロゴロ喉を鳴らしていた時はとても可愛らしく感じていましたが、引き取った猫は私が猫に抱いていたイメージを大きく変える存在になりました。
猫は自分の死期が近づくと人から離れ、暗く静かな場所に移動すると言われています。
それは自分の落ち着く場所に行き、体調の回復を図るからといわれていますが、引き取った猫は最後の最期まで人の傍にいることを選びました。
私の傍がその猫の落ち着く場所であったんだなと思うと、嬉しい気持ちになります。


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