ごく当たり前の事なのですが、ドイツでは犬猫だけではなく動物の殺処分を全くやっていない国なのです。私が理想としてる国です。
日本では、「ペット王国」と呼ばれる一方、殺処分をされてしまう犬猫は年間約3万頭(100頭/日)もいるのです。とても、悲しくやるせない気持ちになります。最近では、譲渡(里親)などの仕組みも出来ており、ごくわずかではありますが、殺処分を減らす方向へは向かってきています。ですが、譲渡(里親)の条件はかなり厳しくて・・・例えば、一軒家に住んでおり充分な時間とお金が必要で更に多頭飼いは駄目・面接等々。
実は私も一度、この仕組みに賛同し譲渡(里親)の希望をしたのですが、うちには常に犬を飼っているという「多頭飼いは駄目」にあたり希望する事すら出来なかったのです。確かに一度、人間に裏切られ捨てられた犬猫たちですから二度と辛い目に合わない為にはこのような厳しい条件も必要なのかも知れませんね。
さて、最初に話したドイツの事ですが、ドイツでは、国や自治体ではなく民間の団体で「ティアハイム」と言う動物の保護施設があります。そこは100%、市民や企業の寄付で賄われており、日本の保健所とは比べ物にならないくらい綺麗で大きく設備も整っていました。もちろん、日本のように譲渡(里親)が見付かって引き取られていく動物もいれば、病気や性格の難しい動物たちは中々見付からず・・その施設で最後まで暮らすのです。(ちゃんと動物たちの霊園もありました。)部屋はほぼ、一頭ずつに与えられており、ドッグランもあり自由に走り回れておまけに動物病院まで施設内にあるのです。
ドイツの人たちのペットに対する気持ちは私たち日本人も見習わなければなりませんね。日本では、お金さえ出せば、ペットショップで誰でも犬猫を買う事が来ます。ですが、ドイツでは、買う前に厳しい審査があったり「ペット税」なるものがあり飼う人の覚悟が最初に試されてるような気がします。「ペットも家族」と言うようになってはきてますが、まだまだ、私たち日本人には覚悟が足りないような・・・。