犬と猫の殺処分は残酷です。

現在15歳未満の子供よりペットの数の方が多いといわれています。
その中でもペットとして根強い人気なのがやはり犬や猫です。
多くの犬や猫たちが愛情を持って家族の一員として大切に育てられています。
しかし人の身勝手な理由からペットブームの裏側には無残に奪われていく命がたくさんあるのも現実です。
捨てられたり迷子になったりして保護された犬や猫は動物愛護センターまたは保健所で殺処分されます。
毎日、約500匹ほどの数なのです。
ペットの殺処分というと安楽死と思っている人も多いのではないでしょうか。
実際私も手術の時に使う麻酔のようなもので眠るように苦しまず死んでいくものと思っていました。
でもそれはとんどもない間違いです。
現在の殺処分の方法は炭酸ガスによる窒息死がほとんどです。
犬や猫を10匹から20匹ずつ狭い部屋に閉じ込め二酸化炭素を送り込みます。
酸素が徐々になくなっていき呼吸ができなくなり10~15分もの長い間もがき苦しみ息絶えていくのです。
そして殺処分された犬や猫はそのまま焼却炉で燃やされ産業廃棄物としてゴミのように捨てられます。
とても悲しく残酷なことです。
ある地域ではちゃんと合同のお墓もあると聞きます。
どうしたら殺処分を減らせるのか。
ドイツではペットの殺処分の件数が0だというのは有名な話です。
殺処分を行う施設がそもそも存在しないのです。
飼えなくなったペットは専用のシェルターで保護されほとんどが新しい飼い主に引き取られていきます。
病気やけがをしてる猫や犬はそのシェルターで一生を過ごすそうです。
殺処分をなくすことは不可能ではないということです。
飼ったら一生飼い続ける。当たり前のことですね。
飽きた、思ってたより大きくなってしまった、世話がめんどうになった、引っ越しするから飼えなくなった、しつけに失敗した、子供を産んでしまったが飼えない。
ペットを手放すには様々な理由があると思いますがほとんどがとても身勝手で非常識なものです。
ペットショップに並んでいる子犬や子猫の愛くるしい姿を見るとつい欲しくなってしまうのもわかります。
しかし売られているのは物ではなく私たちと同じ命なのです。
ずっと小さくて可愛いままではありません。
いずれ大きくなって歳も取って介護も必要になるのです。
犬種によって性格や習性も異なります。
よく調べ知識をつけて最後まで責任を持てるのか判断してから飼ってもらいたいです。
またペットショップから購入するだけではなく動物愛護センターや保健所から譲渡というのも一つの方法だと思います。
現在保護された犬や猫の中で新しい飼い主が見つかるのはほんの少しです。
廃業したブリーダーが処分したり産まれてしまった子犬や子猫を飼えないからと持ち込む例も多くあるそうです。
人のブームでむやみに増やされ無残に殺されていく可哀想な犬や猫たちが居なくなり新しい家庭に引き取られ幸せな生涯を過ごすことができればそれはとても素晴らしいことだと思います。
そしてペットを迎え入れたあとは避妊去勢手術をして安易に増やさないようにする、迷子にさせないように迷子札やマイクロチップを取り付けるなどできることはたくさんあるのです。
殺処分をなくすための自治体の取り組みも必要ですが限界があります。
まずは一人一人がどんなに小さくても命だということを認識しペットを飼うことに責任を持ってもらいたいです。
人の身勝手で殺処分される犬や猫たちが0になることを願っています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です